これまでの思いを込めて打ち上がった白球が

マイナビオールスターゲーム・第1戦、全セ2-6全パ」(14日、ナゴヤドーム

 これまでの思いを込めて打ち上がった白球が、長い長い滞空時間を経て、バックスクリーンへと消えた。7年連続出場の全パ・中田翔内野手(28)=日本ハム=が見せた、球宴での初本塁打。場内からの大声援を背にダイヤモンドを一周すると、控えめに笑みをたたえた。

 「良かったですね。久々に気持ちよかったですね。シーズンに取っておきたかったですけど」。冗談を交えながらも、表情からは喜びがあふれ出た。

 3点リードの九回無死。DeNAの守護神・山崎康がカウント3-0から投じた直球を、こん身のフルスイングだ。それでも「どんな球でも振っていこうと思っていた。まぐれですよ」と照れくさそうに語っていた。

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 シーズンでは自身の不振とともに、チームも下位に沈んでいる現状。だが、中田が夢舞台で見せたフルスイングは、先の戦いに期待を抱かせる。その中田が最も喜んだのは本塁打ではなく、意外にも五回の空振り三振だ。

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 広島・岡田の153キロの直球に豪快なフルスイングも、バットは空を切った。それでも場内からは驚きの歓声が上がり「球場がわいてくれて、うれしかった。まだ俺のスイングを見てわいてくれるんだなと」。中田の代名詞であるフルスイング。その一振りを、ファンの歓声を、後の初本塁打へとつなげた。

 そして今度は、この一発を後半戦の巻き返しにつなげる。「チームに戻ったときに(球宴の)良い雰囲気を持ち帰りたい」。苦しみもがいたハムの主砲。大舞台で復活ののろしは上がった。