初球から狙っていた。大歓声に後押しされ

マイナビオールスターゲーム第1戦(14日、全セ2-6全パ、全パ1勝、ナゴヤD)今年も筒香弾! 全パが6-2で全セに勝った。全セの「4番・左翼」で出場した筒香嘉智外野手(25)=DeNA=が四回、一時は同点となる左越えのソロを放った。昨年の2試合でも本塁打を放っており、史上6人目となる球宴での3戦連発。試合前のホームランダービー本塁打競争)では5階席に飛び込む特大アーチも披露し、夢舞台で3万6111人のファンを魅了した。通算成績はパの81勝78敗11分け。第2戦は15日、ZOZOマリンスタジアムで開催される。

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 初球から狙っていた。大歓声に後押しされ、打球は左翼フェンスを越えた。筒香が、ファンの願いにバットで応えた。

 「フルスイングができ、完璧に捉えることができました。ファンの方達に楽しんでもらうために狙っていました」

 0-1の四回一死、菊池(西武)の146キロを強振した。今季の12本塁打のうち、左方向への打球は1本だけ。逆方向への一発に「シーズン中はなかなか打てなかったので、シーズンにとっておきたかった」とおどけた。トラックマン(高性能弾道測定器)データによれば、打球速度は時速165キロ、推定飛距離117メートルだった。

 1991年生まれで同世代の菊池からの一発。「高校のときから知っているので、打ててうれしいです」。6月9日の交流戦での対戦では空振り三振、遊ゴロ併殺打、左中間二塁打の3打数1安打で、試合にも敗れた。「すごいピッチャー」と認めているパワー左腕から、華舞台でリベンジを果たした。コーチとして試合を見守ったDeNAのラミレス監督も「相手のエースから打った。スバラシイね」と頼もしそうにうなずいた。

 筒香は昨年の2試合でも本塁打を放っており、史上6人目となる球宴3戦連発。王貞治らレジェンドと肩を並べた。「そういう方たちに比べたら、僕なんかまだまだです」。恐縮したが、その存在感は増すばかりだ。

 試合前の本塁打競争では優勝した柳田(ソフトバンク)に準決勝で敗れたが、阿部(巨人)に投手を依頼して9スイングで2発。そのうち1本はナゴヤドームの5階席に飛び込む特大弾で、ファンを喜ばせた。試合には敗れてMVPは内川(ソフトバンク)に譲ったが、敢闘選手賞で100万円をゲット。存分にファンを魅了した。

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 「また、あすもありますので頑張ります」。15日の第2戦(ZOZOマリン)では、過去に松井秀喜しか達成していない球宴4戦連発への期待がかかる。ファンのために-。パワー全開のフルスイングを誓った。